カテゴリー
ストーリーテリング

Memories in Australia.[iv-x]

歩道橋を進むと、開けた場所に出た。複数の歩道橋が交わる広場になっており、いわゆるペデストリアンデッキが形成されている。広場の外周に沿って足元を照らす照明が配置されていて、ほのかに明るい。それは祭りの後のステージのようにも見えた。ぐるり、一周してみると一か所、階段で地上と繋がっている歩道があった。そのかたわらに、丁寧にギターを降ろした。何度も持ち替えて運んできたが、そろそろ握力も限界だった。

この記事をシェアする
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on Facebook
Facebook
Pin on Pinterest
Pinterest
カテゴリー
ストーリーテリング

Memories in Australia.[iv-ix]

どのくらいの距離を走ったのか、気がつくと高層ビル群の下に出ていた。木々の間から見えていたビジネス街に着いていたのだった。もうここまでくれば大丈夫だろう。後ろを振り返るが、誰もいない。まだ安心はできない。僕は、目の前に見えたビルの脇道の暗がりに入り込んだ。自分のことを、まるで、ネズミのようだ、と思った。

この記事をシェアする
Tweet about this on Twitter
Twitter
Share on Facebook
Facebook
Pin on Pinterest
Pinterest