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ストーリーテリング

Memories in Australia.[iv-i]

AM0時20分 ブリスベン空港で

ゴールドコーストからブリスベンまでは、電車で移動した。隣町なので1時間以内の乗車時間となる。ブリスベンセントラル駅に到着したのは昼過ぎ。ゴールドコーストよりも都会的で、目と鼻の先にはオフィスビル群も見える。駅構内にあるハングリージャックス(Hungry Jack’s:バーガーキングのオーストラリア商標名。キャラクターはシンプソンズ。店員はインド系の人が多い。)で昼食をとりつつ、今夜の宿を探すためにガイドブックを開いた。

ドミトリーで可能な限り安い宿。繁華街の中にあるほうがいい。その条件で検索した。2,3宿の目安を付け、街の中心と思われるほうへ向かった。バスを下車5分と書いてあったが、街の様子を見るために歩いていくことにした。メイン通りらしき大きな道路をいくつか横断した。オーストラリア第二の都市といわれるだけあって、ブリスベンは都会だ。おおきなモールがいくつもあり、個人経営のレコード店や、楽器店も目についた。チェックインを済ませ、荷物を置いたらぜひ行ってみよう。

大きな交差点を3つほど過ぎただろうか。細かな路地も通り名を確認し、ゲストハウスを目指した。駅から30分も歩いただろうか。体が汗ばむ。10月初旬のブリスベン。季節はそろそろ春となる。

緩やかだが長い坂道を登り切り、だんだんと街はずれのように思えてきたころにそのゲストハウスはあった。ガイドブックに掲載されている写真と見比べてみる。間違いない。ようやく着いたという安心感でほっとして中に入る。カウンターにいる店員に声をかける。ドミトリーがいいのだけど。と、伝える。店員は「予約はしている?」と訊いてきた。いや、取っていない。と伝えると、悪いけれど、今夜、部屋は空いていない。明日も多分ないだろう、と言われる。なんだよ、と思いつつ宿を出る。

仕方ない、次に目星をつけているゲストハウスへ向かう事にする。汗ばむ背中にまたリュックサックを背負い直した。手に持っているギターケースが重たい。やはり、キャリーが必要だろうか。

次のゲストハウスは町の中心に位置している。先のゲストハウスよりも1日の宿泊料が3〜4ドル高い。あとで行こうと思っていたレコードショップや楽器店を横目に見つつ、来た道を戻った。

(つづきます。)
※オーストラリアに滞在した2007年〜2008年の放浪記を綴る連載企画です。

※掲載順:[序〜iv]


Text: 小佐直寛(Naohiro Kosa)

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