SAVATH & SAVALAS ”Folk Songs For Trains, Trees And Honey”+”The Rolls & Waves EP”
2000年にHeftyからリリースの『フォーク・ソングス・フォー・トレインズ、トゥリーズ&ハニー』と、同じくHeftyから2002年にリリースされた『ザ・ロールズ&ウェイヴズEP』2作品が一枚になってP-VINEからリイシュー!!
これは熱い。新曲が収録されているわけではないものの、今の世代やこの作品を初めて聴く人にとっては、きっと大きな衝撃となるでしょう。
ジャズのエッセンスと電子音、「立体感」のある音響編集、ポストロック的要素もあり、ひとくくりでは言いえない、素晴らしい音楽です。 聴いてみるのが一番。
僕は、『ザ・ロールズ&ウェイヴズEP』から「Folk Song for Cello」が一番好きです。1音目からヤラレました。虜です。ループしていく中で緩やかに変化していくから毎回違う音が鳴っていて、ずっと聴いていたいと思わせてくれます。味の抜けないスルメ曲です。Savath & Savalasはスコットヘレンとエヴァとのユニットですがこの二人の相性は抜群に良い。羨ましい!
シカゴの名門「Hefty Records」なき今、世に送り出してきた名盤は再販がほぼ不可能と思われ、中古はありえない程の高値で取引されていましたが、2016年に「Ghostly International」(日本ではPLANCHA)が「Telefon Tel Aviv」の初期の作品をリイシュー、そして今回P-VINEからSavath & Savalasの初期作品リイシューと、嬉しいニュースつづきです。今回のリイシューによって2020年代の音楽シーンへと受け継がれるきっかけとなりそうですね。
解説はどんなことが書いてあるのが、非常に楽しみです。発売日は5月2日ということなので、それまで楽しみに待っておきましょう。
Text : 小佐直寛(Naohiro Kosa)