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「埼玉・小塚工房インタビュー(前編②)仏師・小塚友彦」

2020 8/20
文化芸術
2020-08-202025-03-12

”あらゆる方法を尽くして、沢山の人に仏像カルチャーを「ヤバイ」と感じて、楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。”

(つづき)

(HU)仏像カルチャーは、予備知識のない人からすれば、敷居が高いと思われがちな世界なので、視聴者が参加できる仕組みがあると、もっと身近に親しむことができそうですね。
ところで、ヒップホップのDJイベントで、ライブで仏像を彫られていたことがありましたね。「ヒップホップと仏像」という組みあわせがあまりに新鮮でとても記憶に残っています。コラボレーションに至る経緯を教えてもらえますか?

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ヒップホップとの不思議な関係

(コズ)あのコラボは嫁さん(小塚桃恵さん)が制作するアクセサリーを扱ってくれていたセレクトショップの店長さんがhiphopのトラックメイクをしていて、僕が(CDなどで)聴いていた曲も、その方が作った曲だったりで、親しくさせてもらっていました。

そんな関係から、ある時、お店の敷地を使ったイベントをやるから何かやらないか、と誘ってもらって、hiphopのDJイベントの中、仏像を彫るというパフォーマンスをやらせてもらいました。 この店長さんとの出会いは何か運命めいたものを感じています。

仕事の面でもいろんなインスピレーションを貰いました。あと、名前は言えないですけど、あるレジェンド・ラッパーの遺品をこの店長が託されていたり、そのエピソードには鳥肌がたちました。まさに、hiphopが繋いでくれたご縁でした。

(HU)本当に、人と人との巡り合わせと言うのは面白いです。
 さて、今年はCOVID-19の影響によりネット中継になった「ニコニコ超会議」ですが、ご自宅からの生配信という形でライブ彫刻は行われました。

会場でのパフォーマンスを期待している視聴者も多いと思いますが、来年(2021年)も出演は決定されていますか?

©小塚工房

(コズ)個人的には出演するつもりで準備してます。(笑)「ニコニコ超会議」は本当に沢山の経験をくれました。また、あの熱気を、あの場所で感じたいですね。

(HU)はい、たくさんの方があの場所でのライブを楽しみにされていると思います。

最初の出演から3年が経ちますが、2018年当初、仏師がライブイベントに出演する、ということは控えめに言っても「異例なこと」だったのではないかと思います。2018年当時の反応はどうでしたか?

(コズ)反応は良かったです。徐々に出来上がっていく臨場感と、タイムリミットがあるので、その中で、本当に完成するの?という切迫した感じ(本当にギリギリでした笑)が相まって、見ている人にも楽しんでもらうことが出来たと思っています。

ニコニコ動画、YouTubeの配信へ

(HU)イベント中、ニコニコ動画での中継をみていましたが、「仏師さんって、こんなに若い人がやってるの?」「夫婦で工房やってるんだ…カッコイイ」「嫁さんキター!!」など、率直で印象的なコメントが流れていたことが記憶に残っています。

仏像という、自分には遠い存在だったものが、小塚さんによって身近に感じられたというか。ニコニコ動画は、コメントをリアルタイムで流せるので、特に印象的でした。

©小塚工房

(コズ)はい。その経験から、今後の取り組みとして視聴者さんからの反応をもっとダイレクトに受け取れる方法として、「ニコニコ動画」と「Youtubeチャンネル」を活用していこうと思っています。

今、まさにその準備をしているところです。今年の9月からそっちの運用をスタートさせる予定にしています。是非チャンネル登録、よろしくお願いいたします!

(HU)ニコニコ動画/YouTubeの開設、楽しみにしています!

さて、インタビューで「仏師」と「hiphop」という、一見かけ離れたもののように思える二つの言葉が、盛んに出てきています。小塚さんのヒップホップとの出会いについて教えてもらえますか?

(コズ)hiphopを聞き始めたのは高1くらいで、当時はJa Rule(ジャ・ルール)がバズりまくっていました。hookをシンガーが歌う、いわゆるメロウなラップが流行っていて、それがhiphopの源体験です。

それ以来、ずっとhiphopを聴いてます。CDを買うこと自体は減りましたが、YoutubeだとかSpotifyで新譜がでていたらチェックしてますね。

あとhiphop的なマインドにもすごい影響されていて、50centがインタビューで”conscious”=”自覚的であれ”。と、言っていて、あんなチンピラみたいな風情で、めちゃくちゃビジネスを意識してる所に感銘を受けたり、FUBUっていうhiphopのアパレルブランドの”for us by us”のコンセプトにも、ゼロから作り上げて、何者でもないから、成り上がるカッコ良さを感じてました。

(HU)たしかに成り上がる、というのはヒップホップのメインテーマとしてよく、引き合いに出されます。小塚さんにとって、ヒップホップは人生哲学的な意味合いも大きいのですね。

村上隆氏

(コズ)そんなようなことを二十歳ぐらいの時に考えていて、その時に決定的に影響を受けたのが村上隆さんですね。

村上隆さんの存在は、何となくは知っていたのですが、あまり興味はありませんでした。お話ししたように、当時、ゴリゴリhiphopを聴いて、ダボダボの服を着ていた自分には、あのポップな花柄とは全く縁が無かったのです。

けれど、村上隆さんの著書「芸術企業論」を読んで完全にやられました。この本の中で、あのポップな花柄の真相を知り、戦慄したのを覚えています。そして、この著書で、現代アートとは何かを教わり、自分がブランドになるということを教わりました。

この”自分自身”を”ブランド化”するというのは、今多くのユーチューバーがやっていることだし、hiphopのアーティスト達がやっていたことそのものだ。と理解しました。

さらに今、キングコング西野さんが語っていた、あらゆる職種の人が、自分をブランド化する時代になったという発言からも、その内容は裏付けされていると言えます。

発売から10年以上経ってはいますが、村上隆さんの「芸術企業論」は今でも自分にとってバイブルです。

(HU)現代美術とヒップホップと仏像彫刻。一見すると土俵の違う分野のようにも思えますが、様々な経験から、それらが一つに繋がった瞬間があったのですね。なおかつ、それらを自らに取り込んで、仏師の道を歩み始められた。

(コズ)村上さんはこの著書の中で、「徹底的に自分と向き合え、自分の欲望と向き合え」と説いていて、その言葉はのちに、仏像を一生の仕事にすることを決意することに繋がっています。今でも、村上さんの活動はチェックしてます。村上ウオッチャーです(笑)

(HU)さまざまなお話をありがとうございました。これまで、あまり馴染みのない仏像彫刻でしたが、お話を伺って、仏像をみる目が変わりました。斬新な切り口で「仏像カルチャー」を伝えるYouTubeチャンネルの開設も楽しみにしています!

目次

インタビュー記事は、後半に続きます。【截金・彩色師 小塚桃恵さんインタビュー】

※本インタビュー記事は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、主にオンラインでの電話/メールを通じて行いました。幾度かにわたるやり取りの中で語ってくださった発言をインタビュー記事として再編したものです。


小塚工房プロフィール

2014年に京仏師のもとから独立して、京都で作家活動を始める。2015年埼玉県熊谷市で仏師小塚友彦、截金・彩色師小塚桃恵として小塚工房を設立する。2020年埼玉県ふじみ野市に工房を移す。関東の寺院を中心に仏像の製作、修復を手掛ける傍ら、三年連続でニコニコ超会議に出演。二日間の仏像彫刻定点生放送を通じて仏像の魅力を発信している。また日本における仏教の再発見の場を創る、超宗派の寺社フェス「向源」にも参加している。

小塚友彦(こづかともひこ)
1984年 愛知県生まれ
2011年 京都伝統工芸大学校卒
同年京仏師に弟子入り
2014年 独立、小塚工房設立(現在までに寺院様、個人様の仏像の製作、修復を多数手掛ける)

小塚桃恵(こづかももえ)
1987年 埼玉県生まれ
2011年 京都伝統工芸大学校卒
2014年 独立、小塚工房設立
2020年 截金(きりかね)の技法を生かしたアクセサリーブランド《KIRIKANE》をスタートする

イベント出演経歴
2015年 「天祭108」
2018年 「寺社フェス向源」「 ニコニコ超会議」
2019年 「寺社フェス向源」「 ニコニコ超会議」
2020年 「ニコニコ超ネット会議」


▲小塚工房の最新情報は、SNSをチェックして下さい。イベント等の告知もこちらでしております。

Website/
Facebook / https://www.facebook.com/小塚工房
Instagram/ https://www.instagram.com/kozukakoubou048/
Twitter / https://twitter.com/@kozuka_kobo

▲小塚工房(工房への連絡先)
〒356-0043  埼玉県ふじみ野市緑が丘
月~金 open9:00~close18:00   土日定休

Tel / 080-1466-1265
Mail/ kozukakoubou048gmail.com

(※工房へお越しの際には、事前のご予約をお願いします。仏像修復・製造に関するご相談、また工房での取材をお受けしております。ただし、アポイント無しでのご訪問および一般見学はご遠慮いただいておりますので、あらかじめご了承ください。)

文化芸術
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