《Exhibition and Live Performance》行ってきました。
「海の京都」天橋立地区協議会 / 京都府主催の「海の京都(もうひとつの京都)」PR関連イベントである本イベントに行ってきました。
場所は、宮津市の元伊勢 籠神社 GoogleMapです。
京都の電子音楽系(エレクトロニカ)イベントで定評のある【night cruising】所縁の音楽家たちのライブが、京都北部で見られるとあって、妻と僕は、是非とも行きたいと思っていました。
《Live Performance》
「朧月夜 Oborozukiyo」
日時:9月28日(土)17:30~20:00(開場17:00)
出演者:NONOTAK(メディアアートユニット), moshimoss(音楽家)
場所:元伊勢 籠神社
※入場無料(作品展示及びライブパフォーマンス共に)
https://alternative-kyoto.jp/digital/
会場の雰囲気を、写真でご覧ください。
日が暮れるにつれ、光が色濃く変化していく様は、見ていて面白かったです。
神聖な場所で、音に身を任せ、素晴らしい音楽に浸ることができました。
境内という特殊な場所でありながら、耳をすませば「もともと」そこに存在していたのじゃないかというくらい、シンクロナイズしている音楽体験でした。
僕が思うこと
京都の北部は、「海の京都」としてPRをし始めたばかり。まだ知られていないけれど、知らないというだけで評価されていない名所や、資産が多くあるように思います。
本来であれば、その地域に住んでいる人からの積極的な発信によって広まるべし、なのかもしれません。しかし、そうできないでいるのはどうしてなのか?
その原因の一つとして、人口の少なさがあげられるのかもしれません。
昔からすでにあって、今もあり、これからもあるだろう、場所や資産に対して、新しいことを取り組んだり・再評価を与えることは、「もともと」そこに住んでいるものにとっては、意外と難しいことなのではないかと思うのです。
そして、人の入れ替わりもあまりないことが特徴です。実行に移しているエネルギーを持っている人口の分母が少ないということが原因のように思います。(何かしよう、とする人の分母が多いと、コミュニティの持つエネルギーから触発される可能性が高くなり、その結果、ちょっとやる気が乏しくなった時に背中を後押ししてくれる存在になる。続けられることは、大切なこと。)
京都府は、これまで(現在も)京都市を中心とする京都府の在り方が一般的であり、そうであるべきだと思います。大事な型は守りつつ、少し変化をもたらそうとしているのが「もうひとつの京都」というプロジェクトなのだと、僕は思っています。
もうひとつの京都
僕は、ここで使われている【もうひとつの】という言葉が好きです。
なぜなら、そこに「AとBを比べて優劣をつける」というイメージが無いからです。全体の中にあることを言いながら、あくまでも、こっちのことですよ。というイメージを持ちやすいからです。
H30年度には、観光客の年間宿泊者数が過去最高の1582万人(宿泊者)を記録した京都市。リピート訪問者も多いことから、京都市内だけでなく、京都の地方に足を伸ばす観光客が増えていると聞きます。同じ京都府の中にあって、アピールが苦手だった海側の北部地域。これからは、固定観念をやぶった様々な視点から見直したアピールが求められます。
今回の「光のアトリエ~太古から未来へと続くみち~」、元伊勢籠神社でのライブパフォーマンスを企画運営された night cruisingは、京都を拠点に日本各地、世界でもイベントを行っていると聞きます。
地域にない「知恵」をどんどん分けてもらって、それを地域も受け入れ、変化していく時がきていると感じます。
宮津市に隣接している舞鶴市では、春から秋にかけて、大型クルーズ船が多く入港してきています。⇨2019京都舞鶴港クルーズ客船入港予定
客船入港時には、多くの外国の方が上陸されます。そういった時に、こういう洗練された音楽イベントやアートプロジェクトが、海の京都エリアで、今後は、どんどんと活発に行われるといいなと思います。
さいごに
地域にはない力は、助けを借りることが大切だと思います。それでも、やっぱり北部地域の地元の人間が、頑張ろうとすることが大前提であることには、変わりがありません。これから「海の京都エリア」が盛り上がっていくように応援しています!
以下、「Alternative KYOTO もうひとつの京都」デジタルアートプロジェクト公式ページより転載
日本三景の一つ天橋立エリアを、「太古から未来へと続くみち」のテーマの下、
光や映像、サウンドを用いたデジタルアートによる幻想的な世界に演出します。
日本の国生み神話の故郷でもある天橋立は、
その成り立ちの伝説の中で、光がとても重要な役割を果たしています。
二柱の神様が「智恵」の力であらうみを鎮め、 生まれた島(天橋立)に天人が下りて火を置き、
その火明かりに導かれるように土地が平和になった、という伝説は、
天橋立の地に「光」が希望の象徴として、 目には見えないけれども
存在していることの証といえます。
「太古から未来へと続くみち」という、 目には見えない「みち」のイメージを、天橋立の聖地、元伊勢籠神社参道に、 世界で活躍するメディア・アーティスト、梅田宏明とNONOTAKが「光のみち」・「光の海」を現出させます。
また、境内の神門から参道を舞台に展示インスタレーション作品を用いた、
NONOTAK によるライブパフォーマンスとmoshimossによる叙情的で追憶にふけるような
サウンドスケープにて、次々と折り重なる深淵のアンビエンスを拡げます。
ライブイベントは終わりましたが、
まだ、エキシビジョンは見れます。
場所:元伊勢 籠神社 GoogleMap
《Exhibition》
日時:2019年9月13日(金)~11月4日(月・祝)18:00~21:00
※ 金・土・日・祝日のみ公開(10月21日(月)は臨時公開)
9/13(金)-23日(月・祝)は梅田宏明作品のみ展示
10/18(金)-11/4(月・祝)はNONOTAK作品のみ展示
Text & photo : 小佐直寛(Naohiro Kosa)