ブラジル新世代と称されるルーカス・サンターナが2012年に発表した本作は、あくまでもSSW作品であることを軸に置いている。「フォーテット+トン・ゼー+トム・ヨーク」と称されたように、
ダンスミュージックからの影響はビートに捻りを与えており、さながら万華鏡のように色彩を変える。しかし、アルバム全体を覆っているメランコリックな情景はやはりサンターナの歌声によるものが大きく、深みのある伝統的なブラジリアン・ミュージックを堪能出来る。現代ブラジル音楽の重要なマイルストーンとなっている本作。未聴の方にはぜひ聴いていただきたいアルバム。CD[Amazon.co.jp]
Text: 小佐直寛(Naohiro Kosa)
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