いつか死ぬのだ、と意識すること
数年前に父をなくしたのだけれど、その悲しみと同時に得られたものがある。
それは、自分もいつか死ぬのだと、理解したこと。
やりたいこと、やるべきことを目の前にして、やらない理由を探してウジウジしている時間なんて、ほんとうに無いのだと理解したこと。 死ぬ瞬間に、もっとこうしておけばよかった、って思う。やってもやっても、きっと思うだろう。だから、今・現在・この瞬間に集中する。やりたいことに向かう時も、または、そうではない時であっても、じぶんの能力の限界を、いつも出し切るつもりで目の前のものに向かう。足りない自分を認識しながらも、ジリジリとする中で、しつこく喰らいつこう。
大げさな話にするつもりはないのだけど、自分なりに「死」を意識していると、迷いがなくなる。
自分自身に、さぁ頑張れ。がんばれよー。って心の中で唱えながら、日々を送る。
Text : 小佐直寛(Naohiro Kosa)