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レコードコレクトの記録 vol.005 ”Finn Loxbo – Lines, Curtains”

2020 7/31
「文脈」
2020-07-312024-12-20

良い大人のファルセット。骨太であるにも関わらず品格のある仕立ての良い室内音楽。それでいて、往年の冒険小説のような雰囲気をも持ち合わせている。聴けば聴くほどに世界観に惹かれていくアルバムです。

楽曲はミニマムな楽器構成で成り立っており、アコースティック・ギターと、ヴォーカル。使われている言語は、英語とスウェーデン語。きめの整ったギターのアルペジオの粒が押し寄せる。朧げでどこか夢のようなボーカルが芯を捉え、最小限のドラムが世界観を強固にしている。

KNING DISKから2012年にリリースされた本作は、Finn Loxboのデビューアルバムである。フォークミュージックにインスパイアされたとしているものの、曲の印象は極めてフレッシュ。新しい音楽である。

また、目を惹くジャケット・アートワークの情報は以下の通り。

Artwork by Jennifer Coates.
Aurora, 60×72 “, acrylic on canvas, 2008.

このレコードは、たしか大阪・南堀江のFLAKE RECORDSで購入した。

Amazon.co.jp


Text : 小佐直寛(Naohiro Kosa)

「文脈」
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