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サンプラーとしてのみならず、有能なエフェクターとしてもその地位を確立している”Roland SP-404(SX)”
Instagram などのビート・ビデオの中でもよく使われているエフェクトを中心にAbleton Liveで再現できないかやってみます。
今回使うMIDIコントローラーは、KORGのnanoKontrol2。安価なMIDIコンですが、ノブとフェーダーが8つあるところがポイントです。僕は、エフェクトはノブをつまんでかけたい派です。
まず、こちらのビデオを見てください。イメージとしては、こんな風に操作したいな〜という思いです。
nanoKontrol2でAbletonをどう操作しているのかな?というところですが、このビデオを見る限りでは、詳しいことはわかりません。
推測ですが、曲として完成しているトラックと、ワンショット系の上物を別で用意しているのかなと思います。
トラックには大きなエフェクト(ISOLATORやPHASER)、ワンショット系の上物には細かなエフェクト(DJFXLOOPERやFLANGER)をかけているのかな?と推測されます。
では、早速やっていきましょう。
Ableton LiveのMIDIマッピングでオーディオエフェクトを割り当てていきます。
再現したいのはSP-404「ISOLATOR」「TREMORO/PAN」「FLANGER」「PHASER」「DJFX LOOPER」の5つ。
「ISOLATOR」
ISOLATORは、低/中/高音域の音の抽出や消去をします。
Abletonのオーディオエフェクト「EQ Three」を配置し、KORGのnanoKontrol2(以下、nanoKon)のツマミ(CC)21〜23を、それぞれ割り当てます。
CC21: GainLo / CC22: GainMid / CC23: GainHi
なお、好みによりますがコントロールの最大値を0.00dBにしておくと、全体のコントロールがしやすいと思います。
「TREMORO/PAN」
TREMORO/PANは、周期的に音量またはパンを変化させます。
Abletonのオーディオエフェクト「AUTO PAN」を配置し、KORGのnanoKontrol2を、下記のように割り当てます。
Note C-1: エフェクトのON/OFF
CC20: Amount 最小40% 最大85%
CC20: Rate(Frequency) 最小 1.00Hz 最大24.0Hz
※あくまで数値は好みですが、僕はこのゾーンがオイシイ所だと思います。
※操作性を考えて、CC20のノブにふたつの操作をまとめています。
「FLANGER」
FLANGERは、ジェット機の上昇音/下降音のようなウネリをつけます。
Abletonのオーディオエフェクト「Flanger」を配置し、KORGのnanoKontrol2を、下記のように割り当てます。
Note B-2: エフェクトのON/OFF
CC19: Rate(LFO Frequency) 最小 0.00Hz 最大24.0Hz
「PHASER」
PHASERは、音にウネリをつけます。
ちなみに、EARTH/SPACE切り替えをタップして、SPACEにするとさらにキテレツなサウンドが得られます。
Abletonのオーディオエフェクト「Phaser」を配置し、KORGのnanoKontrol2を、下記のように割り当てます。
Note A#-2: エフェクトのON/OFF
CC18: Rate(LFO Frequency) 最小 0.00Hz 最大8.00Hz
「DJFX LOOPER」
必殺技のDJFX LOOPERは、入力音の再生方向と再生スピードを変えて、ターンテーブルを使っているような効果を付加します。
Abletonのオーディオエフェクト「Beat Repeat▶︎Repeight」を配置し、KORGのnanoKontrol2を、下記のように割り当てます。
Note G#-2: エフェクトのON/OFF
CC16: Glid 最小 1/12 最大1/48
Ableton側で、[Repeat] [No Trpl] [Gate] を予めONにしておきます。なお、nanoKontrol2には割りあてていません。
[Repeat] をONにしておくことはとても重要です。SP-404らしい直感的操作が可能になります。
上記のセッティングでプレイしたものは、こんな感じです。元の曲はiPadのGrooveBoxでザッと作りました。
このセッティングは、意外と使えると思います。ただ、最低限のことしかプログラムしていないので、改良の余地はま〜だまだありそうです。
SP-404の直感的なエフェクト操作を、Abletonで出来たらいいのになあ!と思ってnetで検索しても、実際のセッティングについて書いてある記事はあまり見当たらなかったので、誰かの役に立つなら嬉しく思います。
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Text : 小佐直寛(Naohiro Kosa)