前回、世界に一つのカスタムGAMEBOYをつくる ④やり方まとめ バックライト編STEP 1, 2で、液晶反射板を取り除く作業を紹介しました。
この記事では、「DMG-01 Backlight Kit」を組み込んでいく作業手順を紹介します。バックライト点灯(完成)まで、あと少し!
なお、この記事では、カナダの RETRO Modding から輸入したバックライトキットを使用しています。
Shop
上の画像が、液晶反射板を取り除いたあとの状態です。ガラス越しに基盤が見えています。
STEP 3(THREE) 組込
ガラスの液晶を少し持ち上げ「DMG-01 Backlight Kit」を基盤と液晶の間に滑り込ませます。この時、バックライトキットのケーブルは左下に来るようにします。バックライトキットと液晶の間に偏光フィルムを差し込み、位置を合わせます。
偏光フィルムを挟むことで、液晶画面に画像が表示されるようになります。
STEP 4(FOUR) 接続
バックライトキットから伸びている赤黒のケーブルは、電源を供給するケーブルです。+(plus)とGroundだと思います。
これら2本のケーブルは電池基盤のど真ん中のコンデンサー部分から、基盤背面に通します。下記の画像のようにハンダ付けします。抵抗などのパーツは必要ありませんでした。
なお、画像では赤ケーブルの途中に光量を調整するパーツを取り付けてありますが、かさばるため今回は使用しませんでした。
赤黒ケーブルを以下の画像のように配線し、半田付けをします。細かい作業になりますので、火傷に注意してくださいね。
黒ケーブルはbattery contacts(電源) へ。赤ケーブルは、画像上の取得箇所に取り付けます。
配線が済んだら、外装シェルを閉じる前に電池を入れ点灯の確認をします。液晶画面に正常に写るかどうか、全てこの時に露わになります。毎回、緊張の一瞬です。
ついにバックライト点灯へ、、!
光った。
どうやら上手くいったようです。だけど、やっぱり横ライン抜けが気になりますね〜。悔しい。下の方にある横ライン抜けは、カスタム以前からあったもの。縦ラインの抜けは、半田ごてで液晶下部を温めて直す方法もあるらしいですが、横ラインの抜けは直す方法が見つかっていないようです。縦ラインの抜けを直す方法はYOUTUBEなどで見ることができますよ。
ネットフリマ・オークションも含めた中古市場でも状態の良いゲームボーイは手に入りにくくなっていますが、液晶と基盤だけは状態の良いものを入手しましょう!
見た目が多少汚くても、問題ありません。外装の洗浄や漂白の方法はたくさんある上、外装シェルやコントロールボタン、スクリーンなどはいくらでも新品の代替品が手に入るからです。ただ、基盤と液晶だけはなかなか入手しづらいというのが現状じゃないでしょうか。カスタムベースを購入するとき、その点をよく確認しましょう!
おまけ
今回のカスタムテーマはオールホワイト。
初代ゲームボーイが持っているフォルムの魅力を最大限に生かせるカスタムじゃないかと思って組んでみました。
NIKEの定番「AIR FORCE 1」も真っ白は一足持っていたいもの。今回のテーマは、そんな感じに近いのかもしれません。
初代ゲームボーイが持っているイメージとしてのレトロ感。手に収まる時の絶妙なボリューム。なんとなく、触って眺めていたくなる触り心地。改めて初代ゲームボーイって、良いデザインだなあと思いました。
コツコツカスタムして手を掛けると自然と愛着も湧いてくるもの。この真っ白カスタムのGAMEBOYとても気に入ったので、
HUMM.magazine’s Original Custom DMG ”AF-1 (白)”
と、名づけることにしました!笑
我が家のベーシックアイテムとして、ある時はリビングの片隅に、ある時は音楽室に、そっと居続けることでしょう。
世界に1つのオリジナルゲームボーイを、あなたも作ってみませんか?
世界に一つのカスタムGAMEBOYをつくる やり方まとめ これにて(完)
ご質問は、ページ下部にある「コメント欄」から、お気軽にどうぞ!
Text & Photo : 小佐直寛(Naohiro Kosa)